万葉集は13C傾からいろいろな角度で硏究されて來た. 特に, 最近は次のような角度から硏究されている. 文藝學的硏究. 民俗學的硏究. 歷史·社會學的硏究. 風土·文學的硏究. 比較文學的硏究. 國語學的硏究. しかし, このような活發な硏究の中で, 渡來人の硏究はほとんど行なわれていない. 万葉集には作者をふくめ480余人の人物が見られるがその中, 80余人が渡來人である. これは決して少なくない數である. これら渡來人がしめている作家的, 作品的重要性はいまでもあまり認識されていない. 從って本考では渡來人の個人個人の出自, 經歷, そして作品を一首一首分析し, 歌の正しい解釋と理解, 渡來人の役割, および影響など全般的に日本人の視野ではなく外國人の目で再照明したいと思う. 本考で檢討する人物は高丘連河內から丈部黑當までの20人である.