韓國の開化期(1876-1910)には日本語の重要性が日日增大したので, はじめは日本人による韓國人を對象とした日本語學習書が次次に出てきた. また韓國近代敎育が本格的にスタ-トしたと言える甲午改革以降の日本語敎育は諸諸 の要素が絡み合いながら展開された. このような時期の日本語敎育の實態はいかなるものであったのだろうか, なお一般國民は日本語をどのような書物をもって日本語を學習してきたのだろうか, また日本語はどのように敎えられていたのかなどを實證的に究明するためには, まずその當時の資料の蒐集と整理が行われていなければならない. そこで, 本稿では韓國の開化期における日本語の學習書を調べて整理したのである. 本稿では學習書を韓日兩國語學習書·文法書·會話書·一般學習書·敎科書にわけて, 次のようなものを中心に槪觀した. o 國分國夫(1893.10),『日韓通話』, 東京 : 東京築地活版製造社(印刷) o 李鳳雲 境益太郎(1895.06),『單語連結日話朝寯』, 京城 : 漠城新報社(印刷) o 日語雜誌社(1906.07),『日韓會話辭典』, 京城 : 日語雜誌社 o 崔在翊(1906. 11),『普通日本語典』, 漢城 : 日韓圖書印刷株式會社 o 學部編纂(1907. 02∼1908. 03),『日語讀本』(券一∼八), 京城 : 大倉書店(印刷) o 姉原治郎(1907. 05),『日韓いろは辭典」, 東京 : 東邦協會 o 鄭雲復(1907. 09),『獨習日語正則』, 皇城 : 廣學書鋪 o 林圭(1909. 12),『日文譯法』(上), 漠城 : 新文館 o 宋憲奭(1909. 06),『初等自解日語文典』, 皇城 : 廣學書鋪 o 朴重華(1909. 02),「精選日語大海』, 京城 : 朝鮮圖書籍株式會社 o 林圭(1909. 12),『日本語學音·語篇』, 東京 : 以文社 o 所初太郎編(1909. 12),『日語敎科書』( 醫學科第一學年用), 京城 : 大韓醫院 o 朴重華(1910. 04),『高等日文讀本』(卷一·二), 京城 : 光東書局 o 南宮濬(1910. 08),『日語正編』, 京城 : 唯-書館 この時代には日本人のための韓國語學習書が多く出版し始めた. 年表にはこれらを含めて作成した. この外國語としての日本語は 1910年8月日韓倂合後, 日本語は「國語」となり, 多くの日本語學習書がでてくる. これからの硏究課題として開化期にとどまらずこれらをも蒐集整理しようと思う.