本稿は韓日兩言語における焦点助詞の統語的特性について、格助詞と後置詞との相互比較という觀点から考察したものである。 今までの焦点助詞の統語的特性に關する硏究は、これらの形式のもつ分布的な特性に注目し、注に「格助詞」(本稿の格助詞と後置詞を含む)との相違に重点をおいたものが多い。 しかし、焦点助詞と從來の「格助詞」とは單に分布的な側面のみが異なるものではなく、また「格助詞」には統語的に異なる二つの要素が混在している(ここではそれぞれ格助詞と後置詞と見なす)。 よって、本稿では焦点助詞の統語的特性をより詳細に分析するため、統語的主要素の有無、文法的機能との關連性、系列的關係との關連性、省略可能性という4つの觀点から、焦点助詞、格助詞、後置詞の三つの要素の類似性と異質性を分析した。その結果は、以下の圖で示した通りである。 ◁표 삽입▷(원문을 참조하세요) 圖で分かるように上記の4つの觀点から考察した結果、韓日兩言語の焦点助詞の統語的特性が類似していることが明確になったと言える。さらに、このような議論は、助詞間あるいは焦点助詞間の相互配列という側面から現れる韓日語の焦点助詞の類似性と異質性を論じるのに下敷になると思われる。