「來る」、「行く」は接續助詞「て」と結び付き、「て來る」、「て行く」という形で動詞とつながる時、「來る」、「行く」の持つ移動の意味だけではなく、「移動時の樣態」、「繼起」、「繼續」、「出現」、「開始」、「消滅」といった樣樣な文法的な意味を表す。しかし、そのような多樣な意味は韓國語に飜譯されるとき、意譯されたり、省略されたりする。 小論はそのような「て來る」、「て行く」が韓國語の飜譯でどのように飜譯されているのかについて調べ、その特徵を論じたものである。主な特徵は次のようである。 ①「て來る」の飜譯例を飜譯語(飜譯類型)の頻度數に從ってまとめると、「-오다」、「省略」、「-시작하다」、「意譯」、「-게 되다」、「-있다」、「-나오다」、「(結合語の省略)오다」、「-가다」、「-내리다」、「-말다」ㆍ「-주다」の順序になる。②「て行く」の飜譯例を飜譯語(飜譯類型)の頻度數に從ってまとめると、「-가다」、「省略」、「-나가다」、「-오다」、「意譯」、「-시작하다」、「-있다」、「-버리다」、「(結合語の省略)가다」の順序になる。