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KCI 등재
日本文學,日本學 : 志賀直哉の『和解』と倫理 -血緣共同體との關わりを中心に-
김청균 ( Chung Gyoon Kim )
UCI I410-ECN-0102-2008-730-002568584

志賀直哉の『和解』は1917年(大正6)10月、雜誌『黑潮』に發表された。この作品は志賀直哉とその父との和解の喜びを書き記した作品であるため、これと關連して、家族關係や血緣共同體との關連を指摘する先行硏究がある。しかし、これらの見解は『和解』という作品に描き出されている家族關係や血緣共同體の屬性を指摘はしているものの、そのような家族關係や血緣共同體を支える原理を解明するには至っていない。本論文ではこのような点に問題があると感じ、『和解』を倫理觀との關連という切り口から分析した。この作品の冒頭で主人公順吉は、心の中に蘇ってくる祖父と對話をする。順吉は祖先崇拜と孝を重んじる人物なのであり、この場面からは儒敎との關連を讀み取ることができる。また、創作行爲において、「私怨を晴らしてはいけない」という立場を貫く順吉の態度もまた、私的なことより公的なことを重んじる儒敎的な考え方と一脈通じる。 順吉は、第一子の死の際、赤子を救うために一生懸命動いてくれた周りの人人や醫者に感謝するが、麻布の家族がいないことには物足りない感じをうける。順吉の求める愛は、キリスト敎的な隣人愛ㆍ博愛ではなく、血緣に基づいた家族愛であり、このような愛は言い換えれば〈別愛〉なのであり、數多くある宗敎のなかで、極めて儒敎的な愛に近いものと言えるだろう。 主人公順吉は、第二子が誕生すると、名前を、祖母の「留女」という名前に「子」という一文字だけを加えた「留女子」と命名する。ここでは、祖母は「留女子」として生を續けられるという考え方が見られる。このような血緣を通した人間の再生という考え方は明らかに儒敎の再生觀と一致する。 順吉が以上のような考え方の持ち主であり、順吉の父との和解は、その當然の歸結だったと考えられる。

[자료제공 : 네이버학술정보]
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