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KCI 등재
日本文,學日本學 : 小倉文庫本『北京路程記』について
미노와요시쓰구 ( Minowa Yoshitsugu )
UCI I410-ECN-0102-2012-730-001717922

東京大學文學部小倉文庫に『北京路程記』という書が所藏されている。對馬出身の通詞で、後に元山領事館等で勤務した中村庄次郞が小倉進平に寄贈した書のうちの一つである。『北京路程記』という書名は早くから知られていた。小田幾五郞の著作である『通譯酬酢』に、自身の著作としてあげてある書の內の一つとしてである。また、小田幾五郞の名前は、「致久」であるとされてきた。しかし、小倉文庫本『北京路程記』には「致善」とあり、書名は一致するが、ただちには、小田幾五郞關係の著作とするには、躊躇いが殘るものであった。本書では「致善」が父親で、大象官、自身は「致遠」という名前で二世大象官であるとする。『象胥紀聞拾遺』下卷の內題の下に「大通官小田管作藤致遠緝」とあることから、「致遠」は小田管作であることが知られる。管作の父親は小田幾五郞であり、その名は「致久」ではなく「致善」であったと思われる。幾五郞には『通譯酬酢』という大著があり、とりわけ、その卷四「外國之部」と『北京路程記』を比較すると、きわめて類似した內容や、發想を見ることができ、本書は、小田幾五郞の著作を、その子小田管作が補訂して成ったものと斷じてよさそうである。本書は、小田幾五郞の飽くなき好奇心、探求心によって、濫出する以外には知ることの出來ない、假に濫出しても、東萊近郊以遠は思いもよらないことで、ましてや、漢陽、平壤、義州、そして陸路での中國北京への路程は譯官に確認するしかなかったのである。譯官は、本來は語ってはならない國の秘密を含むようなことまで語り、幾五郞はそれを具に記錄した。それが『北京路程記』である。

[자료제공 : 네이버학술정보]
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