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KCI 등재
日本文,學日本學 : 心理小說、あるいは經濟小說としての「寢園」
김태경 ( Te Gyung Kim )
UCI I410-ECN-0102-2012-730-001716334

橫光利一(1898-1947)最初の新聞連載小說「寢園」(1930、32)は、いわゆる新心理主義文學の代表作である。新聞連載開始前の昭和五年(1930)九月に發表している「機械」の流れに位置させられ、新心理主義文學の線上で讀まれてきた。なかでも、女主人公·奈奈江の心理の推移には多大な注目が集められてきたし、夫の仁羽の絶對的存在に言及された論考も少なからずあった。本稿は、これまで「寢園」論の分析對象から外されていた、もうひとりの主人公·梶に焦点を合せ「寢園」を讀みなおしたわけだが、梶の心理と行動を分析するということは「寢園」に描かれている社會的、經濟的な事がらを問題にすることをも意味した。本稿は「寢園」が小說執筆と同時期に進行していた昭和恐慌を問題にしている經濟小說であることを明らかにしている。第一次大戰後の不良債權處理問題(「不良借」)に加え、最も遲れた金本位制復歸(「金融逼迫」)が世界恐慌(「恐慌」)に卷き入まれることによってより深刻化したプロセスが作中人物である梶が行う株の取り引きの問題に集約され、順次に語られていることを確認できた。それは、勞農派·猪오津南雄の「恐慌論」と符合するものでもあった。しかしながら、「寢園」というテクストはそれに收束されるようなものではなかった。いったん發生した梶の恐慌的意識は、もはや經濟的論理だけでは解決不可能なものであった。そこにはやはり經濟的な論理だけでは說明しきれない何か、「經濟外的强制」が作用していたのである。勞農派的な「恐慌論」のフレ―ムを援用しながらも、經濟的論理を無視する經濟還元論に對してはその修正がはかられる。梶の恐慌的意識や心理に焦点を當てたということから「寢園」は確かに心理小說であったと言えよう。このような二面を持ち合わせていた橫光利一「寢園」はまさに新心理主義文學であり得たのである。

[자료제공 : 네이버학술정보]
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