本硏究は日本の韓日協定の批准國會における平和線をめぐる論議經過を分析して日本政府のいう通り‘李承晩ライン``が撤廢されたのかを考察したものである。まず、最近公開された韓日協定關連文書から檢討した結果、旣存の平和線の地位から讓步した部分はあるものの、平和線が撤廢されたわけではないことが明らかになった。第2に、日本政府が‘李承晩ライン``が撤廢されたという主張は事實ではなかった。ただし、韓國政府が平和線の內側に共同規制水域を決めて一定量の日本の漁業を認めたものであった。第3に、韓國政府が平和線は撤廢されなかったという主張は正當である。しかし從來の平和線の地位から多く謹步して旣存の地位を守らなかったことについては認めなければならない。第4に、韓國政府が從來の平和線の地位から讓步したのは、經濟支援という日本政府の政治的決斷によるものである。韓國政府は12カイリの專管水域を確保することによって最小限の權益確保として獨島の主權を守ったわけである。これは韓國の外交的失敗であろう。