本稿は『捷解新語』の原刊本における「は」と「が」を中心に兩語の文法的職能の分擔、使い分けを韓國語對譯と比べて考えてみた。係り助詞の「は」は體言だけでなく種種の連用成分にも付き、その部分を後の敍述の前提として示す助詞であり、格助詞の「が」は體言に付いて用言·述語との意味的關係を表す强調的な指示であることを明らかにした。「は」は基本的には主題を表す助詞であるが、その機能が弱くなり、對比的な意味が强くなる傾向もみられる。對立的な對比を表す文では「は」がよく使われるが、倂立的な對比を表す文は一例しかない。「が」の場合は格助詞と接續助調の機能を中心に用例をあげてみた。格助詞の場合は17世紀に旣に使われている主格用法の「が」に比べて韓國語ではゼロ主格や``이/가/ㅣ``が十分に使われていないことがわかった。今回の硏究で「は」は體言だけではなく他の連用成分にも付き、その部分を後續する述部の前提條件として、主語の强調や文章の主題、對比を表し、「が」は體言に付き、用言·述語との意味的關係を表す强調的な指示であり、格助詞として主格の役割を十分に果たし、連體格の役割が消えていくことを『提解新語』の原刊本で確認することができた。これからの硏究では、他の格助詞についても同じ脈絡から檢討していきたい。