世俗化プロセスのなかで、今は脫 私事化の現象であるといわれている。宗敎の世俗化とは、特定時期の現象ではなく、近代以來から現在までの一つの世界史の流れとしてみつめなければならない。世俗化プロセスの進行やその內容においては、地域や國家的特性、またその文化的傳統によって樣樣である。脫-私事化として日本の新宗敎の社會活動は、その說明變數として有效であると思われる。特に創價學會と立正교成會は、脫-私事化の道程の先にたっている社會活動をしている。本稿では兩敎團の社會活動を、價値·理念の次元、政治的次元、經濟システム次元、社會·文化的次元にわけて、脫-私事化と關連性を明らかにすることを目的にする。