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KCI 등재
近世,近代における中國俗文學的形式の受容
나공수
일본연구 14권 153-180(28pages)
UCI I410-ECN-0102-2012-830-002842936

本稿では、日本の文學にそのまま取り入れられた中國俗文學の形式について考察した。特に、回目という小說の始まりの部分と章回の終りの部分に注目した。中國俗文學の大きな特徵は章回小說である。章回というのは、各小說の目次が章や回になっていることである。この章回小說は、日本には中世までは中國俗文學のようなものはなかった。中國では卷のものもあるが、時代の流れにより回や章になっているものが增えていく。さらに回目(目次)のように、二行からなる目次が流行する。こういうスタイルが日本にも傳えられ、讀本、通俗和譯本、日本人作白話文、漢文戱作の一部、明治期の文學にも影響を及ぼしている。回そのものは、言文一致の創始期の作品にも現われているが、二行の回目は用いられなくなる。さらに、章回の話の導入部に話說·却說·閑話休題のような話題轉換語も多數用いられ、中國俗文學の體裁を帶びている作品が多く見られる。中國俗文學における章回の終りの部分には結びの常套語が用いられる。これは、一般的には畢竟を伴いつつ且聽下回分解をもって結ぶという形式である。且つ下回の分解を聽けの意味で、また次の話が續くことを語り手が示す方法である。日本の文學にもそのまま受入れられて、近世の讀本、極一部の通俗和譯本、日本人作白話文、明治期の漢文小說の一部にも用いられているが、特に、明治期の飜譯·政治·講談などの文學作品に多數用いられている。明治期の場合は20年代以前の作品に集中していて、且聽下回分解のような原形を保っているものもあれば、看官次回次卷次編のような指標を用いる場合も多い。このように、中國俗文學の形式をそのまま日本文學に導入している作品が多く、中國俗文學が近世や近代の日本文學に影響を及ぼしていることが分かった。しかし、日本における章回小說の回目や結びの常套語は、言文一致の創始期である明治20年代以後は特殊な資料以外には用いられなくなり、一時的な流行であったことがわかる。

[자료제공 : 네이버학술정보]
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