18.222.22.244
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KCI 등재
齋宮と『源氏物語』
한정미
일본연구 28권 205-221(17pages)
UCI I410-ECN-0102-2017-830-000386046

『源氏物語』で伊勢神は, 齋宮であった秋好中宮の人物造型に關わっている。秋好中宮は前春宮と六條御息所との間に生を得ながら身寄りを失うが, 後に源氏の養女として冷泉後宮に入り, それによって養父源氏も外戚の立場をもっとしっかり握ることになる。秋好は, 源氏にとっても, 朱雀帝にとっても戀慕の對象であったが, それは, 歷史や物語で, 皇祖神天照大神に仕える女性である齋宮との關わりを欲する人が, 總じて皇子であったことを踏まえた設定であった。特に, 朱雀帝は「別れの御櫛」の儀の際の齋宮を思い出すが, 「齋宮」が皇統を獲得する巫女であることからも, その「齋宮」への執着は我代への執着を意味することになり, 朱雀帝の齋宮への執着の意味は, 皇祖神に仕える齋宮の持つ信仰的威力を付與されることにあった。その思いを喚起していた「櫛」は, 秋好が皇祖神に仕え, また, 朱雀院が帝として絶對的な權力を持っていた時に連なるものであり, 齋宮への執着はその在位の頃への執着という側面もあったと言えよう。このように『源氏物語』における齋宮は, 虛構世界の女主人公秋好の榮達を說得力のある形で描くために, 齋宮として皇祖神たる伊勢大神に仕え, 後に冷泉後宮へ入內し中宮にまで達して, 源氏の榮華を確固たるものとさせたのである。

[자료제공 : 네이버학술정보]
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