韓國の七夕型の傳承である<仙女と樵夫の話>や日本の七夕型の傳承である<羽衣說話>、德興里古墳壁畵の「牽牛織女圖」への新しい解釋そして先學たちの硏究成果などに基づいて、本硏究では韓國と日本に果たして‘犬’の登場する七夕傳說が存在したのか、また「牽牛織女圖」に登場する‘黑犬のような獸’が仙女の夫である彦星の昇天を助けてあげたのか、そしてその獸が犬なら、その犬を日本のように‘黑’と呼ぶのが正しいのかなどを考察してみた。 日本の文獻說話である<羽衣說話>に登場する‘白犬’と韓國濟州道の<チャサボンプリ>に登場する‘白い子犬’には犬が天上と地上を繫ぐ‘引導犬’の役割を果たすという古代人の認識が反映されているのである。 日本の七夕型の傳承である<羽衣說話>に登場する‘犬’には‘織姬の犬’と‘彦星の犬’という二種類の犬がある。すなわちそれが‘織姬の犬’であれ、‘彦星の犬’であれ、どちらも彦星の昇天には直接·間接的な助けを與えているのである。そして‘彦星の犬’にも‘黑犬’と‘赤犬’という二種類の犬があるのである。日本では犬が‘織姬の犬’であれ、‘彦星の犬’であれ、どちらも天上の織姬と地上の彦星を繫ぐ‘引導犬’の役割をしているのである。 「牽牛織女圖」と韓國の七夕型の傳承<仙女と樵夫の話>を對比してみれば、前者の‘黑犬のような獸’は後者の‘チョンサプサリ’や‘カマク子犬、‘チュエグマン子犬’と呼ばれる‘サプサリ’と對應するのであり、この‘サプサリ’は後者において彦星の昇天に何の役もしない‘織姬の犬’なのであり、前者の‘黑犬のような獸’も彦星の昇天に何の役もしない‘織姬の犬’とみなすべきなのである。前者の‘猩猩’にあたるのは後者においては登場しないので、これを補助的な方法で日本の七夕型の傳承である<羽衣說話>と對比させてみれば、前者の‘猩猩’は‘彦星の犬’にあたるのである。 韓國の七夕型の傳承である<仙女と樵夫の話>においては‘彦星の犬’は登場していないので、「牽牛織女圖」のなかの織姬のそばにいる‘黑犬のような獸’を彦星を昇天させる‘犬’とみなすには無理のあるのである。これを‘チョンサプサリ’、‘カマク子犬、‘チュエグマン子犬’と呼ぶのが望ましいことである。 このような結果を總合してみれば、古代の韓國と日本には‘犬’を地上と天上を繫ぐ‘引導犬’とみなす古代人の認識に基づいた七夕傳說の存在した可能性が高いのであるが、現存する韓國の資料によれば、‘織姬の犬’にあたる‘サプサリ’は元は彦星の昇天に助けを與える機能をもっていたが、この‘犬’が彦星の昇天に助けを與えるという宇宙論的な話は殘っていないのである。しかし、日本には彦星の昇天に助けを與える‘彦星の犬’と‘織姬の犬’が存在したという宇宙論的な說話は今までも殘っているのである。日本のこのような事例を眞っ直ぐ高句麗古墳壁畵の「牽牛織女圖」を解釋するには適用するのは無理があると判斷されるのである。

The ‘dog’ connecting earth and heaven ‘indogyeon’ as ancient people of the recognition in accordance with the legends are likely to have existed in Ancient Korea and Japan. According to Korea's existing data, A woman weaver's dog originally had the ability to help that a Herdsman ascend to heaven. Cosmic fairy tales that a Herdsman ascend to heaven do not remain. and a Herdsman’s dogs to help that a Herdsman ascend to heaven were not in Korean fairy tales. but, Cosmic fairy tales woman weaver's dog and a Herdsman’s dogs to help that a Herdsman ascend to heaven remain until now in Japan.